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オーボエ協奏曲 (リヒャルト・シュトラウス) : ミニ英和和英辞書
オーボエ協奏曲 (リヒャルト・シュトラウス)[おーぼえきょうそうきょく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [きょう]
  1. (n-suf,n-pref) cooperation 
協奏曲 : [きょうそうきょく]
 【名詞】 1. concerto 
奏曲 : [そうきょく]
 (n) (abbr) sonata
: [きょく, くせ]
 【名詞】 1. a habit (often a bad habit, i.e. vice) 2. peculiarity

オーボエ協奏曲 (リヒャルト・シュトラウス) : ウィキペディア日本語版
オーボエ協奏曲 (リヒャルト・シュトラウス)[おーぼえきょうそうきょく]

オーボエ協奏曲ニ長調(''Konzert D-dur für Oboe und kleines Orchester'' )AV.144は、リヒャルト・シュトラウスが作曲したオーボエ協奏曲である。晩年に作曲した管楽器のための協奏曲の一つである。
==概要==
第二次世界大戦終戦直後の1945年に、スイスチューリヒ近郊で作曲された協奏曲である。この頃シュトラウスはバイエルンガルミッシュ・パルテンキルヘンの山荘に滞在していたが、そこへアメリカ軍に従軍していたオーボエ奏者のジョン・デ・ランシー〔ジョン・デ・ランシーは当時ピッツバーグ交響楽団首席オーボエ奏者で、その後フィラデルフィア管弦楽団首席オーボエ奏者を長年務めた。〕が慰問に訪れた。デ・ランシーは「あなたの作品にはオーボエの素晴らしいソロが多く出てきますが、そのオーボエのための協奏曲を書くつもりはないのですか?」と問いかけたが、シュトラウスは「特にありません」と返答した。デ・ランシーが引き上げてしばらくした後、シュトラウスは気が変わり、同年の秋から移住したスイスでオーボエ協奏曲の作曲を始めた。ただデ・ランシーの名前を正しく記憶しておらず、「ピッツバーグ」も「シカゴ」と誤記している。
初演は翌年の1946年2月26日にチューリヒで、マルセル・サイエのオーボエ独奏、フォルクマール・アンドレーエの指揮、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団によって行われた。シュトラウスが独奏者に希望したデ・ランシーは曲の誕生すら知らないまま既に除隊・帰国しており、後に行われたアメリカ初演でも、在籍していた楽団の都合で結局吹くことができなかった。その頃ピッツバーグ交響楽団の1番奏者からフィラデルフィア管弦楽団の2番奏者(1番は師であるマルセル・タビュトー)に移籍したばかりで、当時の演奏家ユニオンの規定では、2番奏者は所属する楽団と協奏曲を演奏する事は出来なかったのである。後にタビュトー引退後1番奏者になってから1度だけ演奏(指揮はユージン・オーマンディ)しており、更に晩年には指揮者なしの臨時編成オーケストラと録音している。なおアメリカ初演を担当したのは、後にポピュラー界で有名になるミッチェル・ミラーミッチ・ミラー)だった。
日本では戦後、曲の紹介が遅れ、ピアノ伴奏では頻繁に演奏されたものの、オーケストラ伴奏の完全な形での演奏は1962年に読売日本交響楽団第3回定期演奏会で、オットー・ヴィンターの独奏、近衛秀麿の指揮によるものが最初であった。
1948年ブージー&ホークス社から楽譜が出版された際、シュトラウスは全曲の終結部分を少し長めに書き足し、現在はその改訂版で演奏されることが一般的である。なお、2013年現在で入手可能な録音のうち、SP復刻のレオン・グーセンスによるものと、ジョン・デ・ランシーが晩年に録音したものだけが、オリジナルの短い終結部を使っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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